
翼が、ボッコリとコブが出来るほどおデコを強打したものの、運動会にて、鉢巻がコブに当たって
痛くておデコで締められない、という不都合があった以外は、特に問題なく過ごしていた
ある日。
夕方に、子供たちを公園へ連れて行ってやった。
早速、それぞれ、遊具に向かう子供たち。
翼はモンキーバー(雲梯)に飛びつこうとしていた。
バーをめがけて、思いっきりジャンプ!!
・・・が、バーを握り損ね、勢いがついていたので、背面から地面に落下。
またかよ・・・。
もう、どうしてこう、思慮深さに欠けるのかしら、この子は・・・。
地面に寝そべったまま、「ウッ、ウッ」と泣きそうになっている子を前に、冷たいかも
しれないけど、まぁ、正直、そういう気持ちがまず沸いてきてしまった。
もちろん、意識はちゃんとありそうなのは、確認した上でだけど。
「大丈夫?ほら、立てる?」
と声をかけていると、少しして立ち上がった。
地面も、柔らかい土にウッドチップが敷かれているので、衝撃もいくらか吸収されただろう、と。
(アメリカの公園の、良いな、と思うところ。必ず、地面が柔らかい土で、ウッドチップが
敷かれている。日本の公園の多くは、土は土でも、ガチガチに固まっていて、しかも
ジャングルジムの下はコンクリートとか、とても心配になる。)
落下のショックと痛さで、一気にテンションダウンの翼。
不機嫌に「帰ろうー」と言ってくるが、せっかく大地は楽しそうに遊び始めているのに、
そういう訳にもいかない。
「ベンチで座って待ってなさい」 と言って、大地の遊びに付き添う私。
指示に従わず、ぺっとり私の腕にくっついて来て、「帰ろう〜」と何度かグダグダ
言ってくる翼。
しばらくして、少し元気が出たのか、大地と一緒に遊び始めるが、少ししてまた
「帰りたい〜」が始まり、じゃぁ、あと5、6分したら帰ろうか、と思い、2人で腰を
下ろして、大地の遊んでいる様子を見守る。
ふと翼がこんなことを聞いてくる。
「明日、何曜日〜?」
自分で考えろ、と、私から質問。
「今日は何曜日なの?」
「わかんない。」 え〜・・・(−。−;)
「昨日は何曜日だった?」
「Monday...?」
「じゃ、今日は?」
「Tuesday?」
「じゃ、明日は?」
「...Saturday? Sunday? Friday? Thursday?」
なぜか、正解以外のことばかり言う翼。なんなんだ?ふざけてんのか?
次に、「夕ごはん、なに〜?」 と聞いてくる。
出かける前に、同じことを聞かれたので、「丼だよ」と教えたはずなのだが。
大好きな”丼”なのに、忘れちゃったのか?
「丼 だよ。」
「・・・・・・・。」
数十秒後、また翼が質問してくる。
「夕ごはん、なに〜?」
「・・・・・? 丼だよ。」
「・・・・・・。」
また数十秒後、
「夕ごはん、なに〜?」
「・・・丼だよ ・・・・?」
ふざけてんの?何なの?
なんか、おかしいぞ?
少しして、私から聞いてみた。
「夕ご飯、何だっけ?」
「・・・・・。わかんない!(><)」
急に不安になってきて、とりあえず帰ることにした。
一体これが何なのか、どういう状態なのか確かめたくて、車の中で、運転しながら
翼に色々話しかける。
「パパの電話番号は?」
「○○○○・・・」 ちゃんと答える。
「今日の夕ご飯は?」
「わかんない。」
「どんぶり、だよ。」
うーん・・・・・( ̄へ ̄)
「○+□ は?」
ちゃんと答える。
「今日の夕ご飯は?」
「わかんない。」
「ほら、ごはんに、お肉やお野菜がのってる、翼の好きなもの・・・」
「・・・どんぶり?」
それは、分かるのか・・・
少しして、
「今日の夕ご飯は?」
「わかんない。」
( ̄□ ̄lll)
「さっき、どこに行ってた?」
「・・・わかんない!」
( ̄□ ̄lll)
不安でしつこく質問していると、とうとう泣き出してしまったので、やめた。
頭を打った衝撃で、その前後の記憶がおかしくなってしまったのだろうか。
それ以前の記憶はちゃんとあるようだけど・・・
今現在の記憶力もおかしくなっているようなので、非常に不安になる。
こんな状況、初めて見るのだけど、どうするべきなのだろう?
とりあえず、意識はある、吐いてもいない、打ったのは後頭部だけど、タンコブが
できている、初めは食べたくないと言っていたご飯も、すぐに気が変わって、モリモリ
食べ始めた・・・
などの状況から、私も、ちょうど帰宅したダンナも、緊急性はないと判断。
寝る用意をさせて、すぐに就寝させることに。
私が添い寝をしてあげると言うと、大喜びの子供たち。
横になっても、色々と話しかけてくる。
私がいるせいなのか、頭を打ったせいか分からないが、翼が興奮気味にブワ〜っと
色々喋りだす。
しかし、殆どが、出かける前に私に一度話したことがある内容。
そんなこと全く覚えていないかのように、嬉しそうに話す。しかも、同じ部分を何度も
ループして話すが、本人はその意識はないようなので、少し不安になりながら、
「うん、うん」と相槌を打って、聞いてやる。
かなり時間がかかって、なんとか2人を寝付かせ、あらためてネットで頭部の打撲について
調べてみると、一時的に記憶障害が出るのは、よくあることのようで、それはあまり心配要らない
ことのようだったので少しホッとしたが、万が一内出血があると、数日〜一週間後に影響が出て・・・
という記事もあり、また不安に。( ̄  ̄;)
とりあえず、何か急変があっても気づけるように、朝まで一緒に添い寝することにした。
我慢できるところまで、出来るだけ眠らないようにした。
翌朝、何事もなく、昨日よりすっきりした表情の翼。
それでも、念のため、病院に連れて行こうと思っていたので、翼に話す。
「昨日、頭を打ったでしょう?一応、今日は学校を休んで、病院に行こうと
思ってるの」
即座に翼が答える。
「頭、打ってないよ!!」おー、見事に記憶が飛んどる。
本当にあるんだなー、こういうこと。
で、結論から言うと、病院で先生に状況を話し、診てもらった結果、まぁ大丈夫そうなので、
わざわざ放射線を浴びせてスキャンを撮るまでもないでしょう、とのことだった。
私も、そうかな、とは思っていたけど、一応、専門家にそう言ってもらいたかったのだ。
その日は、特に発言がおかしいことも、記憶力がおかしいところも見られず、
サッカーの練習は、一応休ませたものの、その次の日から学校に通い、スポーツもし、
普通の生活に戻っている。
今振り返ってみると、私の対応も不適切なところがあったので、反省している。
落下したときに、もっと真剣に様子を見てやるべきだった。
そして、頭部を強打したときには、その後、安静に休ませておくべきだった。
(私には背中から落ちたように見え、あまり頭を打ったようには見えなかった。
しばらくして遊び始めたのも、”あぁ、大丈夫なんだな”と安心材料にしてしまった)
その日、風呂に入らなかったのは、正しい対処だったようだ。
しかし、モンキーバーに飛びつくにしても、落下の可能性など、全く考えず、
思いっきり足の"振り”をつけて、飛びつく翼。
もうちょっと考えがあれば、バーを握れなったときのことも考えて、ストンと
足から落下できそうな体勢で飛びつくと思うのだが、そんな考えが全くない。
おデコにも大きなコブがあることを見た病院の先生が言っていた。
「ヘルメットかぶっとくかい?」

それ、まさに、私も思ってたこと・・・ ( ̄∇ ̄)
ヘルメットかぶって生活してくれない?( ̄∇ ̄)
どこかで見たのだが、男の子の母親と、女の子の母親では、男の子の母親の方が
寿命が短い、という統計があるらしい。納得。( ̄∇ ̄)
私も既に、この8年間で、寿命が短縮された気がする。
ま、それはいいので、どうかこのヤンチャ息子たちが、無事に成長しますように、と
願うばかりである。